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モルガン・スタンレーはアルケゴス・キャピタル関連で9.1億ドルの損失を計上した。
モルガン・スタンレーの2021年第1四半期の業績は過去最高を記録した。だが、ビル・ホワン氏のファミリー・オフィスの崩壊劇に妨害された。
モルスタの業績はディールの急増、トレーディングの好調、ウェルスマネジメントからあがる収入の増加により、本業は好調だった。しかし、6.4億ドルの与信費用、2.6億ドルのトレーディングに絡む損失を計上した。後に、ゴーマンCEOはこれはアルケゴス関連によるものだと認めている。
ゴーマン氏は、「損失計上はうれしくないが、現実を認める必要がある」と述べた。モルスタのこの問題に対する対処法は、幹部を切除するようなやり方だったという。
野村証券やクレディスイスのように、アルケゴス関連のポジションから逃げ遅れたライバル金融機関はアルケゴスの崩壊により、より悪い影響を受けた。しかし、ゴールドマンは大部分を影響なく切り抜けた。
ゴーマン氏は、「プライムブローカレッジ業務からまったく損失を受けないとは考えていないが、今回は非常によくリスクをマネージでき、それは数十年続いている」と述べた。ファミリーオフィスはそれ自体が悪いものではない、とも述べた。
ただ、同時にモルスタのプルーザンCFOは部門を見直し、ほかのファミリーオフィスの取引を精査しているという。プルーザン氏は、ファミリーオフィスに関する開示ルールが緩いと批判した。
アルケゴス関連の損失をのぞくと、モルガン・スタンレーの業績は非常に良好であった。前年同期比でネットインカムは41億ドルと倍増となった。ネット売上高も6割伸びた。IPOやSPACブームの恩恵を受け、投資銀行部門の収入が大きく増えた。フィクストインカム部門の大きく増えた。
ほかのウォールストリートの大手銀行も業績は投資銀行部門の豪華な業績の恩恵を受けた。
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