久しぶりのイエレン前議長。Fedは次のフォワードガイダンスを模索する必要があると指摘している。ブルッキングス研究所主催のコンファレンスでの発言だ。
次の不況で再び政策金利がゼロ近傍に至る可能性がある際、フォワードガイダンスの新しいやり方を研究する必要があるという。
次の不況に備えた新戦略についての議論が盛んである。イエレン前議長は、Fedはより長く低金利を続けるための詳細な戦略について、検討を開始するよう求めた。
過去の景気後退期において、Fedは平均して5~6%ポイント、金利を引き下げることができた。いまの段階でもし景気後退に陥っても、その金利低下幅は2%ポイントほどしかない。ということは、再び不況が来ると、通常とは異なる政策対応が必要となることを意味している。
前回の危機後、Fedのバランスシートは4・5兆㌦まで拡大したが、次の景気後退期にはそれだけでは不十分だとイエレン前議長は指摘した。マイナス金利政策については、相当デメリットがある、と指摘した。
これらの政策の代わりにイエレン雨議長は、フォワードガイダンスの新バージョンを提案している。それにはバーナンキ元議長のアイデアが反映されている。
https://www.ft.com/content/d2e37e20-b82b-11e8-bbc3-ccd7de085ffe
バーナンキ提案は次の通り。一時的な物価水準ターゲット政策の提案である。
次の不況に備えた議論が行われている。7月のFOMCで次の不況に備えた議論が行われていることが議事要旨で判明した。当面、米国経済の見通しは力強いものだが、もし不況が到来した場合に、どのように効果的に政策手段を発動できるか、議論を始めている。
https://www.ft.com/content/2f5a36de-a62b-11e8-926a-7342fe5e173f