今日も雨。週末は台風が接近。
Fed次期議長は3人に絞り込まれたようだ。テイラー、パウウェル氏に加え、イエレン議長の再任の可能性も残るという。
トランプ大統領は金曜日に、イエレン議長が再任される可能性もある、と述べた。フォックスビジネスのインタビューに答えた。3人に候補者が絞り込まれているという。
金曜日にイエレン議長はコーン氏と昼食をとった。ホワイトハウスで2人は定期的に昼食をともにしているという。イエレン氏自身は再任の可能性についてコメントしていない。
一方、イエレン議長はトランプ政権がとるべき財政政策の方向性についてはっきりとした意見を持っている。9月には、共和党が提案している減税案について、財政赤字を拡大させる可能性など、潜在的な経済的インパクトについてコメントすることは避けた。
一方、トランプ政権の閣僚の中でムニューシン財務長官はパウウェル氏を推している。また、イエレン議長の再任も好感している。
保守的な共和党議員の間では、イエレン議長とパウウェル氏が任命されるのかどうか、関心が高まっている。というのも、彼らが過去8年間、批判してきた政策の象徴的人物であるからだ。
大統領の指名を承認するかどうかは最終的には上院にかかっている。イエレン氏にしてもパウウェル氏にしても、50の票は得られる見通しだ。民主党が賛成しているからだ。
パウウェル氏が2012年と2014年の理事就任の際に、共和党の幾人かの議員は反対している。その意味でウォルシュ氏やテイラー氏の任命の方が、共和党議員にとって現在の政策からの出発を意味しており、好ましいようだ。
https://www.wsj.com/articles/trump-signals-yellen-still-in-contention-for-another-term-as-fed-chief-1508532664
イエレン議長は講演の中で、次の不況が到来すれば、QEで対応する可能性があると述べた。金融危機時に展開した刺激策を再び、展開する可能性があると認めた。
折しもトランプ氏が次期議長を選ぼうというタイミングであり、トランプ氏としてはFedの量的緩和政策に懐疑的な人物を新議長に据えようとしていたタイミングでの発言である。
イエレン議長の発言は、Fedが将来、再び量的緩和やフォワードガイダンスに頼らざるを得ない可能性を示唆したものだ。
長期的な政策金利の見通しは2・75%であり、過去の平均的水準を下回っている。このことは、将来の不況に対し利下げ余地が限られていることを意味している。
https://www.ft.com/content/b2aefdd4-b5f0-11e7-a398-73d59db9e399