英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

米国のインフレ加速

米国で消費者物価が上昇している。6年ぶりの水準である。 5月の消費者物価は、前年同月比で2・8%の上昇。2012年2月以来の力強い上昇である。このときは2・9パーセントの上昇率だった。 https://www.wsj.com/articles/u-s-consumer-prices-rose-steadi…

成果なき米朝会談

薄曇り。 米朝首脳がシンガポールで会談を行った。成果が乏しい会談だった、というのが大方の評価であろう。北朝鮮は具体的な非核化の約束をほとんど行っていないが、トランプ大統領は軍事力行使を止めると述べた。 合意を具体的なものにするため、ポンペオ…

シンガポールへの視線

曇り。梅雨の空である。 今週は何といっても今日開催の米朝首脳会談への注目である。トランプ大統領は早速ツイートで、「我々はすぐに本当の取引が行われるのか、知ることになる」と述べている。間もなく、長く待たれていた米朝首脳会談が開催される。世界を…

イールドカーブに着目せよ

Duy教授。イールドカーブがフラット化すると、Fedはより積極的な姿勢に転じるかもしれない。 結局、Fedは以前から計画している徐々に金利を引き上げていく計画を推し進める予定である。債券市場はこの政策を推し進めるリスクを強く警告しているのにも関わら…

シンガポール到着

トランプ氏とキム氏がシンガポールに到着した。歴史的な会談に明日臨む。アジアの安全保障環境を作り替えることになるかもしれない。 トランプ氏はキム氏の数時間後に到着したが、G7各国と衝突したままである。キム氏は明日、トランプ氏と会談した後、5時…

遠ざかるリセッション

Gavyn Daviesより。イタリアが世界経済にとっての主要なリスクであるが、米国と中国はトレンドを上回る成長を続けている。 グローバル経済は2018年の上半期にシフトギアを引き上げた。地域ごとの成長率の共振は少なくなっているが。 先進国経済は全般的に、…

俺は署名しない

カナダで開催されているG7サミット。トランプ大統領はツイッターで、最終コミュニケに署名しないと述べた。カナダのトルドー首相のことを、「おとなしく、弱く、不誠実だ」と散々にこき下ろしている。さすが世界最強国の権力者であり、言いたい放題。 トラン…

サウジ増産

晴れ。 OPEC総会を前に、サウジアラビアが原油生産を増産している。 https://www.wsj.com/articles/saudis-start-to-ramp-up-oil-output-ahead-of-opec-meeting-1528490019?mod=hp_lead_pos4

自動運転解除のFed

晴れ。 久しぶりのDuy教授。Fedはあと2回利上げした後、現在の自動運転状態の利上げから離脱する。いわゆる中立金利とされる水準に到達するためだ。 https://www.bloomberg.com/view/articles/2018-06-04/the-fed-s-key-interest-rate-is-getting-close-to-…

日本の悪夢のシナリオ

曇り。昨日から梅雨入りである。 昨日の米国株は上昇した。とくに債券金利が上昇するに伴い、金融株が上昇した。国際貿易に関する最新のサインを投資家が読み取った結果だ。保護主義的な政策は、貿易を減速させ、世界経済を弱める危険性がある。しかし、投資…

スイス国民投票

雨。そろそろ梅雨入りか。 FTのマーチン・ウルフがスイスの国民投票を取り上げている。金融システムの働き具合を根本的に考え直すことは、破壊的な危機が10年前に起きた後としては、不可欠なことである。現在、システムが修復され、雰囲気としては規制を取り…

世界の希望ボルトン

エコノミストより。米国のボルトン氏を世界の希望、と持ち上げている。 ジョン・ボルトンはワシントンでは好まれていない。戦争やで弱い者いじめをする、国家安全保障アドバイザーは、超党派の外交政策村では軽蔑されているのだ。だから、彼が外交政策の担当…

イタリアとスペインの道行き

晴れ。梅雨入り間近というのに、連日好天が続く。でも、週半ばから崩れそうだ。 金融危機後、スペインとイタリアの道行は大きく異なった。何がこの2つの国の明暗を分けたのだろうか。イタリアはユーロ離脱をもて遊び、スペインはそういうことをしなかった。…

ウニクレディト合併

イタリアの大手銀行ウニクレディトがソシエテ・ジェネラルとの合併を模索しているという。FT紙が報じている。欧州大陸における銀行再編は新たな段階に入っている。 ウニクレディトのフランス部門の幹部がこのアイデアを数か月間、模索している。ただし、正式…

メルケルの支持

晴れ。 メルケル首相がマクロン大統領が計画しているEU改革案に反応している。軍事能力を共通化するとともに、ユーロ圏投資ファンドを創設することでフランスも賛意を示している。欧州連合の設計を強化し、修復する動きが出ている。日曜日に発刊されたインタ…

トランプ貿易政策への反論

G7メンバーが集まり、米国の最近の貿易政策を非難している。6か国の財務大臣は、米国に対して厳しい非難を発表した。カナダのG7で、カナダ、フランス、ドイツ、英国、イタリア、そして日本が共同声明を出した。 会合後、米国のムニューシン財務大臣は報道陣…

銀行を廃止せよ〜スイス版シカゴプラン

晴れ。気持ちの良い週末。 スイスで実にユニークな国民投票が行われる。我々が知っているような銀行を廃止せよ、という主張である。 リーマンブラザーズが倒産してから10年が経過した。しかし、世界は依然として金融危機が起きた原因をめぐって議論を続けて…

イタリア新政権の発足

イタリアの大統領がポピュリスト政権の組閣を認めた。3か月にわたって政権の政治的危機に陥れ、投資家を驚かせた事態はひとまず終了した。木曜日の夜、コンテ首相は組閣名簿をマッタレッラ大統領に提出した。そして、大統領はそれを受け取り、金曜日午後に…

貿易戦争への号砲

晴れ。 米国のカナダ、メキシコ、欧州向けの鉄鋼、アルミニウム関税が発動される。これに対し、メキシコ政府は米国製の鉄鋼製品やフルーツ、豚肉に報復関税をかけることを検討している。カナダのトルドー首相も、鉄鋼やアルミへ数十億ドルの関税を課すると述…