エコノミストより。米国のボルトン氏を世界の希望、と持ち上げている。
ジョン・ボルトンはワシントンでは好まれていない。戦争やで弱い者いじめをする、国家安全保障アドバイザーは、超党派の外交政策村では軽蔑されているのだ。だから、彼が外交政策の担当者となったことは、お皿がひっくり返るような出来事なのだ。しかし、ボルトン氏がずるがしこいオペレーターであることはあまり疑われていない。トランプ氏が計画しているキム氏とのシンガポールでの会談は、より精査が必要である。
ボルトン氏は「リビアモデル」が北朝鮮に必要だと述べている。トランプ氏はキム氏に対し、カダフィ氏が2003年にとったのと同じステップをとるよう求めている。すなわち、非核化と引き換えに制裁についての安全を保障するというものだ。しかし、事実は、カダフィ氏はそののち、NATOの介入により爆死した。リビアモデルはキム氏がもっとも恐れるモデルである。50年も人民の犠牲によって支配してきたキム氏にとって、核兵器の保有は体制の生き残りと等価であり、非核化は体制を危機にさらすことである。
https://www.economist.com/united-states/2018/06/02/john-bolton-the-worlds-hope