曇り。昨日から梅雨入りである。
昨日の米国株は上昇した。とくに債券金利が上昇するに伴い、金融株が上昇した。国際貿易に関する最新のサインを投資家が読み取った結果だ。保護主義的な政策は、貿易を減速させ、世界経済を弱める危険性がある。しかし、投資家の幾人かは依然として、米国とその貿易相手国との間で、それには中国も含むが、妥協がなると信じている。
中国は米国に対し、もし関税を放棄すれば、農業や製造業、エネルギー製品を約700億ドル分購入することを提案した。
https://www.wsj.com/articles/commodity-bounce-keeps-stocks-climbing-1528270281
なぜトランプ大統領は安倍首相を不安にさせるのか。FTより。
安倍首相は木曜日にワシントンにおいてトランプ氏と会談する。電話会談も含めれば、2人はすでに30回も会談している。過去の日本の首相が望んだ、大統領との親密さである。
しかし、安倍首相の外交政策の成功というよりは、大統領との最新の会談は個人的関係の危機を示すことになりそうだ。なぜ7週間前にフロリダであり、その後、G7サミットで会談したのに、今回ワシントンを訪問しなければならないのか。もちろん、最優先の目的は北朝鮮である。
日本は米国の裏切りを恐れている。すなわち、繰り返し説明しているにも関わらず。トランプ氏が日本の考えていることを理解したり、気遣ったりしておらず、もしかすると覚えていないかもしれないからだ。日本の望みは、6月12日の米朝首脳会談の前に、日本の利害関心を大統領の頭の中に叩き込むことだ。
日本は北朝鮮の核兵器のもっとも可能性の高い標的となっている。中国が存在するにも関わらず、韓国やロシアはピョンヤン政府と直接交渉している。悪夢のシナリオは、トランプ氏が長距離弾道ミサイルの放棄を約束させる一方、東京に届く単距離兵器はそのままにすることだ。さらに悪いシナリオは、韓国にある米軍を撤退すると合意することだ。
日本の立場を脆弱にしているのは、トランプ氏の動きが読めないことだけではない。安倍首相の北朝鮮に対する頑固な姿勢が妥協の余地をほとんどなくし、日本を孤立させているのだ。核兵器の完全放棄と拉致被害者の解放が日本の求めるものである。安倍首相は拉致問題を北朝鮮の核兵器より上位にある問題に位置付けている。
安倍首相がトランプ大統領に影響力を及ぼそうという決定は、ほかのコストも伴っている。他国が問題にする貿易問題を飲み込む、ということを意味する。
https://www.ft.com/content/f5b92e7e-6978-11e8-8cf3-0c230fa67aec