英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

遠ざかるリセッション

 Gavyn Daviesより。イタリアが世界経済にとっての主要なリスクであるが、米国と中国はトレンドを上回る成長を続けている。
 グローバル経済は2018年の上半期にシフトギアを引き上げた。地域ごとの成長率の共振は少なくなっているが。
 先進国経済は全般的に、トレンド成長率に復帰しつつある。良いニュースは、今年初めに伝えられた世界経済の減速という点は、反転しつつある。世界経済にリセッションの力が増しつつある兆候はない。トレンド超えの兆候は米国と中国で散見される。
 しかし、ユーロ圏と英国はここ数か月、回復したとは到底いいがたい。他の地域と異なり、アウトライヤー、すなわち外れ国となりつつある。ユーロ圏の力強い成長が世界経済をけん引した2017年のような状況は、反転している。さらに言うと、イタリアの政治的不確実性がユーロ圏全体もしくは世界経済全体に発展する潜在的な可能性がある。
 最新のナウキャスト予測によると、世界経済の成長率は4・5%近い。これは過去2年間でもっとも高い数値である、驚くべきほど力強い回復である。
 https://www.ft.com/content/aad7d3ac-6413-11e8-90c2-9563a0613e56