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サウジは原油価格押し上げのため、日量100万バレルの減産を模索している。OPECプラスの会合が開かれ、新たな生産枠で合意した。比較的弱いアフリカ諸国に配慮した格好である。
日曜日にウィーンで会合が開かれた。OPECの事実上のリーダーであるサウジのサルマン皇太子。アフリカ諸国については来年から減産に参加する。世界第2位の産油国であるロシアは、生産目標を減らすことで合意した。一方、UAEは増産が認められたようだ。
原油価格は過去10か月間、生産諸国の努力にもかかわらず、下落を続けている。4月にはサウジをはじめとした産油国がサプライズの減産を行ったが、1バレル90ドルをつけた動きが一時的に起きたが、すぐに下落基調に転じた。
現在、原油価格は70ドル前後で推移している。
100万バレルの減産は7月までだが、その後の延長もありうるとサルマン皇太子は述べている。サウジは4月に日量1050万バレルを生産していたが、7月は900万に落とす。この900万という生産水準は非常に低く、世界経済がリセッション入りしているのではないことを考えると、原油価格押し上げに対するサウジの強い意志が感じられる。
IMFによると、サウジの財政収支を均衡させるには、原油価格が80ドル以上になる法がある。ムハマド・ビン・サルマン皇太子が進めるギガプロジェクトを推進するには、この原油価格が必要になる。
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