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サウジをドローン攻撃

 晴れ。

 サウジアラビアの石油施設がドローンによる攻撃を受けた。米国はイランを非難している。

 土曜日にサウジアラビア内にある主要な原油設備が、イエメンのフーシー派とされる勢力によってドローン攻撃された。サウジの原油生産設備に大規模な影響を与えており、世界の原油供給にリスクを与える可能性がある。

 今回の攻撃により、米国とイランの間ですくみあい状態にあったペルシア湾の緊張が高まった。ただ、最も重要な疑問は未回答のまま残されている。つまり、ドローンがどこからきて、どのようにフーシー派はサウジ領の奥深くにある原油施設を攻撃することができたのかだ。

 米国のポンペオ国務長官は、彼曰く世界のエネルギー供給に対する攻撃としては前例のない攻撃であるとして、イランを非難した。そして、今回の攻撃がイエメンからきたという証拠はないと述べた。イエメン以外の可能性について、ポンペオ氏は特定しなかった。サウジ自身はイランを直接名指ししている。

 トランプ氏はサウジのサルマン皇太子と電話協議を行い、世界の原油市場を安定的にするためにサウジ防衛への支援を申し出た。

 フーシー派によると、10のドローンによる攻撃を行ったという。これはサウジがイエメン戦争に4年前に介入して以降、もっとも大胆な攻撃である。

 サウジ主導の空爆により、ただでさえ貧しいイエメンは荒廃の淵にある。そして、世界最悪の人道危機を引き起こしている。

 ドローンはイエメンではなく、たとえばイラクやサウジ国内から飛ばされた可能性も指摘されている。イラン革命防衛隊は、イエメンからレバノンまでの地域において、より洗練されたドローンのような機器を使った軍事訓練を続けているという。

 サウジアラムコによると、今回の攻撃により、日量845万バレルある生産量のうち、570万バレルが今回の攻撃によって生産が延期されているという。どれくらいの施設がダメージを受けているのか不明だが、復旧には数日以上かかるという。

 https://www.nytimes.com/2019/09/14/world/middleeast/saudi-arabia-refineries-drone-attack.html?action=click&module=Top%20Stories&pgtype=Homepage