曇り。
原油価格の低下圧力が加速している。米国内の石油産業が生産を加速しており、それが経済成長が弱まりつつある世界市場に流れ込んでいる。
金曜日の原油価格は7・7パーセント下がった。1日の下落幅としては、2015年7月以来の水準だ。10月初めと比べると、3分の1下がった。米国の指標原油であるWTIは50・42ドルで引けた。
米国以外の経済成長に注目が集まる中、生産者やトレーダーらは原油需要も減退するのではないかと気にかけ始めている。輸出主導の経済であるドイツでは、PMIが4年ぶりの水準まで落ち込んだ。これはエコノミストらの予想を下回る水準だ。
そこで、サウジやOPEC加盟国などは、静かに減産を始めることを検討している。
2016年にOPECが設定した生産目標だが、サウジが現在、1日100万バレルほど超過している。それゆえ、サウジの減産は効果的である。