日銀の連日の国債買い入れオペについて。3日間連続で予定にない国債買い入れを行った。YCCを調整した後の動きである。
日本銀行はスケジュールにない国債買い入れを続けている。国債利回りの上昇を受け、それをコントロールしようという試みである。投機家らは超金融緩和政策から転換することに賭けている。
金曜日に日銀が行った国債買い入れは3日間連続となった。12月の国債買い入れ総額は17兆円にのぼった。
こうした動きは12月20日に驚きの決定を行ったことにより、こうした努力が強まっている。日銀は世界で残る唯一、超金融緩和政策に固執している中央銀行である。12月の決定の結果、イールドはカーブ全般に上昇圧力がかかっている。
10年国債を対象に、予定されている毎日の国債買い入れオペに加え、金曜日の日銀のオペは1年債から25年債まで、幅広い年限の国債に買い入れ対象が広がった。合計で1兆円を買い入れた。
マーケットは12月のYCCに関する決定に素早く反応し、日銀がYCC体制を手じまいするサインだと受け止めている。しかし、日銀の方は、今回の措置は市場機能を改善させ、金融緩和策を強化するものだという姿勢を断固として変えようとしていない。
しかし、債券トレーダーらは、日銀の公式声明と日本国債市場との間にはっきりとした断層があると指摘している。
12月に日銀がなぜ動いたのか。背景には、黒田総裁が政府から圧力をかけられたのではないかという説がある。
https://www.ft.com/content/e6013acc-e17c-468f-a5b7-012f22525b24