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年金の流動性リスク

 快晴。

 OECDが年金基金に対し、流動性リスクを警告している。金利が上昇し、株価も下荒くすると、退職後のスキームが一変する危険性があるという。

 年金基金流動性のあまり高くない資産に投資しているが、その際は非常に注意深くあるべきだと警告している。金利が上昇し、株価が下落すると、即座に流動性にアクセスする必要が出てくるからだ。

 最近は低金利が続いており、年金基金はその資金をオルタナティブ投資と呼ばれる分野に注いでいる。インフラプロジェクトやプライベート・エクイティなどの分野である。それは国債の低金利から逃れようという試みであった。

 しかし、こうした投資は往々にして流動性が低い。それはすなわち、もし必要な時に現金に換えるのに時間がかかるということだ。過去10年間、そうした流動性が必要なケースというのはほんのわずかしかなかったが、英国で10月に起きた年金危機は、急速な金利上昇がこうした事情を変化させるということを示している。

 投資戦略において、流動性の問題は非常に重要である。

 https://www.ft.com/content/145b2294-ca5f-4c1d-96c2-d47b20497126