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予想以上の雇用統計結果

 曇り。

 雇用統計の結果を受け、Fedの利上げへの期待が高まっている。米国債の価格は停滞し、株価も下落した。

 雇用統計によると、7月の新規雇用者数の増加幅は52.8万人になった。エコノミスト予想では25万人だったが、倍近い数字である。6月の増加数は39.8万人だった。

 2年ものの米国債の利回りは0.21%ポイント上昇し、3.25%をつけた。これは急上昇といえ、長期国債はより一層の圧力を受けている。

 株価もFedタカ派姿勢を警戒して0.2%下げて引けた。ナスダック指数は0.5%の下げとなった。

 雇用統計の結果が示すのは半世紀ぶりの失業率の低さだ。この強含みの雇用統計結果を受け、世界最大の米国経済がリセッションに陥るのではないかという心配をやわらげている。Fedが進めたいと考えている急速な利上げに動因を与えている。

 金曜日時点のFF金利先物指数をみると、来年3月にFF金利は3.64%をつける予想になっている。雇用統計の発表前には3.46%だったので、強含んでいる。FFレートは現在、2.25~2.5%だ。

 https://www.ft.com/content/010544f6-95ba-4d42-8c99-4556b1590816