賃金上昇を受けて、投資家も国債投資を見直している。投げ売りが起きているのだ。
30年債の金利は2014年3月以降でもっとも高い水準となった。金利がさらに上昇すると予想されている。
金曜日の雇用統計を受けて、Fedが利上げペースを速めるのではないか、という観測が出ている。そして、債券売りが深まっている。
10年国債は3・22パーセントをつけた。今年10月初めの高い水準に近い。
最近の株式市場の混乱は、Fedが利上げペースをどう変えるのか、市場の観測を受けたものだ。しかし、10月の雇用統計を受けて投資家は、12月のFOMCで追加利上げが確実だと受け止めた。そして、来年もこのペースが続くとみている。
10月の新規雇用者数は25万人増加した。エコノミストの事前予想である19万人を超えている。
これを受けて債券の売りが加速した。
インフレ率の動向とともに注視すべきもう一つのポイントが、米中貿易戦争だ。
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