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高まるFedの「利下げ確率」

 快晴。

 米国債金利は低下している。Fedが利下げに動くと、より多くの投資家がみているからだ。

 昨年秋以降の10年米国債の推移をみると、いったん3%超をつけてから、現在は2.6%前後で推移している。そして、米国の製造業指数が弱含み、Fedが今年後半にも利下げに動くのではないかとの観測が浮上しているからだ。弱い経済指標をみて、投資家はFedが単に金利をそのまま据え置くのではなく、利下げに動かざるを得ないとみつつある。

 FFレート先物をみると、現在31%の確率で2019年末に利下げに踏み切るとみられている。これは今年1月初めより高い水準だ。

 こうした動きのきっかけは、金曜日に出た、ニューヨークの製造業活動指数だ。これが過去2年間でもっとも遅いペースでの成長だったのだ。一方、株式投資家は歓迎している。関心はすでに18日の週に開催されるFOMCに移っている。

 成長率の減速がFedの動きにどのような影響を与えるのかについては、10年債と30年債の利回り差が示す。これは金曜日には42.41ベーシスポイントに拡大した。

 https://www.ft.com/content/7ed4f7ea-4729-11e9-a965-23d669740bfb