曇り。
12日の米国株はリバウンドしたものの、1週間単位でみると、大きな下げで終わった。金利の上昇に伴い、株価が調整された格好だ。
幅広い銘柄が水曜日と木曜日に売られ、ダウ指数は1300ポイント以上も下げた。この株安に燃料を注いだのは、米国債の金利がゆっくりと上昇したことだ。金利は7年ぶりの水準まで上昇した。
この動きは金融危機以降、続いていたマーケットの力学をひっくり返した。低金利が続くことで、リターンを求める投資家が株式市場に殺到し、リスクを抱え込むことを正当化した。
Fedが徐々に利上げする戦略を打ち出し、インフレ率も上昇の傾向を強めていることで、長期金利は3%から3・1%、そして3・2パーセント超と、徐々に上昇している。低金利に多くを負っている株式市場にとって、このインプリケーションは重大である。
投資家の中からは「再評価が進行中だと思う」という声があがっている。
短期金利は2015年後半から着実に上昇している。そして、2017年後半になり、2年ものの国債金利が、S&P500銘柄の配当利回りを初めて超えた。そして、今年になり、2年債金利は2・8%まで上昇した。
その結果が急激な株価の調整だ。