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スウェーデン・クラーナの苦境

 欧州でもっとも価値の高い非上場会社と呼ばれるクラーナ。その資金調達ラウンドがあり、価格が67億ドルまで急減した。セコイアキャピタルのもりっつ氏は、投資家はバンカーにはまり込み、いずれ価格は回復する、と述べた。

 欧州で最も時価総額の高いテック企業と呼ばれるクラーナ。460億ドルをかつてつけた時価総額が70億ドルに過ぎない。多くのテック企業が直面する時価総額の「クラッシュ」に、クラーナも見舞われている。

 月曜日に公表された8億ドルの資金調達ラウンド。UAEのSWFであるムバダラやカナダの年金基金などが参加している。1年ほど前まで、クラーナの時価総額は460億ドルをつけていた。

 当時、クラーナの資金調達に対し、日本のソフトバンクが主導して6億ドルの資金調達を成功させた。

 クラーナは2005年創業のスウェーデンの会社で、BNPLの企業である。イーコマースブームに乗ってこのビジネスは人気を博した。しかし、インフレ圧力の高まりに伴い、投資家は成長を追求するフィンテック企業に幻滅した。

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