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米国国家安全保障補佐官のマイケル・ボルトン氏は、米国のシリアからの撤退は条件付きである、と述べた。米軍の同盟勢力であるクルドに対し、トルコが守るという保証が前提条件であるという。
もしトルコが米国と同盟関係にあるクルド軍を攻撃しないという約束をしなければ、トランプ政権はシリア北部から撤退しないかもしれない。ボルトン氏からすれば、選挙公約でもあったトランプ氏に挑戦する格好だ。
今回の発言は、米政府高官によるシリア撤退に関する初めての発言であり、地域の動きを考えれば、即座の米軍撤退はあり得ないことを示唆している。撤退のタイミングやスケジュールは、我々が求めている条件を満たすかどうかにかかっている、とボルトン氏は述べた。オバマ政権時代にアフガニスタンで起きたような撤退のように、任意の時期を選べるわけではないようだ。
同時にボルトン氏は、もし化学兵器を一般市民に使用すれば、米国はアサド政権に対し、報復をすることをためらわないとも述べた。
ボルトン氏は月曜日にトルコの首都を訪問する予定であり、こうした米軍撤退の地ならしの旅程の一環である。
トランプ大統領はマティス国防長官を解任し、イスラム国との闘いはおおむね終了したと述べて、自身の決断を正当化した。しかし、任務はそれほど簡単ではなく、同盟国との細心の調整が必要となる。