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トルコがシリアで攻撃を開始した。クルド軍への脅威に対し、国際的な非難が寄せられているが、トルコ政府は黙殺の構えである。
トルコ軍は北東シリアに対して水曜日に、長らく待望していた攻撃を開始した。この地域には米国の支援するクルド軍がおり、その勢力に対する攻撃である。同時にIsisへの幅広い攻撃キャンペーンの狙いもある。
エルドガン大統領は、「平和の春」と名付けられたこの作戦はトルコに対するテロの脅威を除去するだろう、と述べた。
ツイッターに書き込みをしたエルドガン大統領は、トルコの南部国境地域で模索されている「テロの階段」をトルコは破壊すると述べた。最終的には安全ゾーンをシリア北部に築き上げるのが狙いのようだ。
しかし、トルコの今回の動きはNATO諸国から早速反撃に遭った。米国のトランプ大統領はこの攻撃を支持しないし、作戦は悪いアイデアだと述べた。ただ、トランプ氏が日曜日にエルドガン氏と話し合ったときに、攻撃に許可を出したように見えたことも事実である。
Isis勢力と長年戦ってきた軍事同盟国の大半は、トルコの今回の攻撃はイスラミスト集団をこの地域に呼び込むことになるのではないかと懸念している。同時に、Isis勢力と戦ううえで効果的であることが証明されたクルド軍が、トルコ攻撃の優先的な標的とされた。
EUは、こうした懸念をトルコに伝え、一方的な軍事行動を止めるよう求めた。
現地時間で10時半前に、地上軍の作戦も始まった。空爆に悲鳴をあげて逃げ惑う市民の姿も、ソーシャルメディアを通じて流れている。
https://www.ft.com/content/89aa1394-ea5d-11e9-85f4-d00e5018f061
NYTより。