英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

予想外の雇用統計

 晴れ。

 米国の株価は大きく反転上昇した。パウウェル議長の発言と雇用統計がきっかけとなった。

 今年最初の2日間は2000年以降で最悪のスタートとなったが、金曜日に新しく経済の力強さが確認されたためだ。金曜日にダウ指数は750ポイント近く上昇した。12月の雇用統計が予想以上で、労働市場の堅調ぶりが確認されたためだ。パウウェル議長は中央銀行はもし必要であれば、政策を即座に、柔軟に調整する準備ができている、と述べた。

 この組み合わせは、投資家の経済減速に対する懸念を和らげた。この懸念はここ数週間、株式市場や債券市場を通じて変動性の波を高めていた。そして、ダウ指数は1931年以来となる最悪の12月を記録した。

 同時にサプライズとなったのが雇用統計だ。非農業部門の雇用者数は季節調整値で31万2000人の増加となった。平均時給も上昇し、通年の記録は2008年以来の好成績だった。

 投資家は雇用統計に米国経済の健康状態の手がかりを探そうとしている。事前予想では12月の新規雇用者数は17万6000人だった。

 米国10年国債の利回りは2・661%へ上昇した。

 金曜日の朝には、アトランタで開かれた会議に注目した。パウウェル議長やバーナンキ元議長、イエレン前議長らが登場したからだ。

 https://www.wsj.com/articles/global-stocks-climb-ahead-of-u-s-china-trade-meeting-11546593441