英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

アルゼンチン救済策

 晴れ。
 米国企業の第二四半期の業績は好調だ。減税と経済全体が成長していることが業績を押し上げている。商務省によると、税引き後の利益は16パーセント伸び、6年ぶりの好業績となっている。
 法人税を引き下げる法案が昨年署名され、米国企業が四半期で支払った法人税は1年前と比べて33%減少した。
 https://www.wsj.com/articles/u-s-corporate-profits-soared-in-second-quarter-boosted-by-tax-cuts-and-economic-growth-1535559230?mod=hp_lead_pos1
 IMFがアルゼンチン向けの救済措置を見直そうとしている。アルゼンチン通貨のペソは2015年の切り下げ以降、もっとも安い水準をつけている。IMFが同国向けに供与した500憶ドルの救済パッケージの条件を見直すことで合意した。
 アルゼンチンのマクリ大統領がIMFに対し、救済資金の支払いを速めるよう求めたことに対し、ラガルドIMF専務理事は金融プログラムの再検証をする、と応じた。
 ユーチューブで大統領はアルゼンチン国民向けにメッセージを送った。中央銀行の為替介入にもかかわらず、ペソ安が続いている。
 最近の新興国市場の混乱は、アルゼンチンが820億ドルだけで今年と来年の金融的ニーズをみたせるのか、市場が疑問視していることを示している。2019年には大統領選を控え、景気後退と高いインフレ率をどう乗り切るのかが問われている。アルゼンチンの10年国債金利は40ベーシス上昇し、10%を超えた。
 アルゼンチンが昨年復活の象徴として発行した100年債、2117年に償還を迎える債券は、10%の利回りに達した。
 アルゼンチン中央銀行はペソを甲斐座冴えるべく素早く動いている。翌日物の政策金利は5%引き下げ、45パーセントに達している。しかし、通貨安を食い止めるには至っていない。
 アルゼンチンは来年末にかけ、通貨安でドル建て負担が膨らんだ債務を500億ドル抱えている。
 https://www.ft.com/content/042189e0-ab8f-11e8-89a1-e5de165fa619