英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

インド・ルピーも

 晴れ。
 リラショックはインドのルピーにも波及している。
 トルコのリラは火曜日に若干回復した。新興国のほかの通貨も同じ動きを示したが、インドのルピーは低水準を記録した。政策金利を40%から45%へ引き上げたにも関わらず、アルゼンチンのペソも下落を続けている。
 市場は、トルコショックがどの地域に飛び火するのか、読めないでいる。ポートフォリオマネージャーは、安全資産を求めて売りを続けている。一方、米国の株価は上昇、欧州はほぼ横ばいだった。
 この売りがどこまで広がるのかは、いくつかの要素が決めることになりそうだ。過去において、他国が同じ経済的弱さを抱えていると、あるいは海外の貸し手が悪い貸出先を持っていると、市場はパニックになっていた。
 1985年の南アフリカを例にとると、危機の大きさが大事になる。1997年から98年のアジア金融危機の場合。バーツ防衛に十分な外貨準備高を持たないタイから始まった。投機家によって同様な問題を抱えているとみられたフィリピンやマレーシア、韓国、インドネシアなど他の市場に素早く広がった。この再来を他の投資家は恐れている。
 https://www.wsj.com/articles/plunging-turkish-lira-indian-rupee-raise-specter-of-contagion-1534252079?mod=hp_lead_pos1
 エルドガン大統領はアイフォンの不買を呼び掛けている。しかし、トルコの経済界は米国との仲たがいを修復するよう求めている。経済界としては、金融政策を引き締め、財政緊縮策を導入し、米国との関係改善を求めている。
 この動きはトルコの企業部門の動きとしては、非常にまれな動きである。経済界の多くはエルドガン大統領に公然と挑戦したがらなかったからだ。トルコ国内の対立が生じているさなか、エルドガン大統領は態度を硬化させ、米国のテクノロジー製品のボイコットを呼びかけた。
 トルコの企業部門は2930億ドルの外貨建て債務を抱えている。
 https://www.ft.com/content/63b93ca6-9fb2-11e8-85da-eeb7a9ce36e4