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アルゼンチンの新大統領

 雨。

 アルゼンチン情勢。投資家は新しい大統領が次にどう動くのか、不安のまなざしで見つめている。

 選挙戦はフェルナンデス氏が勝利する見通しとなった。投資家は次にやってくる体制がどのようなものになるのか、情報が乏しく不安視している。

 投資家はフェルナンデス氏が予想よりも僅差での勝利だったことに、安堵している。しかし、左派政権の首脳が最初にどう動くのか、不安に思っている。新政権の発足は12月10日になる。

 金融市場はフェルナンデス氏が議会で過半数を占めることができず、その点は元気を取り戻している。議論の多い法律を議会に通すことに制限がかかるためだ。新しい内閣の詳細を明らかにすることを拒み、その代わりにさまざまな考え方を持つ、経済専門家からなる移行チームを指名した。

 アルゼンチンの外貨準備は1週間で40億ドルも減少した。そういう国にとって、投資家の信認の回復は不可欠だ。

 新政権にとって最優先の課題は、IMFと円滑な取引を行うことだ。IMFはフェルナンデス氏の選挙公約に反し、厳しい財政緊縮策を求めている。アルゼンチンは9回も国債のデフォルトを起こしている。

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