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トルコ続報

 トルコ情勢の続報。トルコの財務大臣は市場を沈め、リラ下落を止める、と約束した。
 月曜日の朝、新しい計画が公表される。エルドガン大統領が高金利を批判し、外国政府の操作によってリラが翻弄されている、と述べた後の出来事だ。
 先週、トルコの通貨リラが自由落下のように下落した。しかし、その後、対処する計画が準備されていると財務大臣は述べた。金融危機が深刻化することへの警告である。
 財務大臣はエルドガン大統領の義理の息子であり、彼は銀行や実体経済にとっての計画になるという。為替がこれほど大きく変動すれば、特に中小企業は大きな打撃をこうむる。
 さらに、アンカラ政府が資本規制をかけるとのうわさは否定した。
 先週、通貨リラはドルに対し、約5分の1の価値を失った。日曜日朝の演説で、エルドガン大統領はトルコ経済を貶める外国のオペレーションを非難した。そして、緊急計画を要求する投資家と会談することも否定した。
 エルドガン大統領は金利引き上げに敵意を募らせている。金持ちはより金持ちになり、貧乏人はより貧しくなる、というレトリックでだ。それゆえ、通貨下落とインフレ率高騰に対する手段として、中央銀行は利上げという手段をとれないでいる。
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