英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

カタール断交

 曇。そろそろ梅雨入りか。
 サウジアラビアUAEなどアラブ4カ国がカタールと断交を宣言した。いずれも米国との同盟国だが、イスラム国対策としてこうした措置に踏み切った。
 サウジアラビアカタールに対し、過激派に資金を援助したり匿ったりしたとして、非難を浴びせた。サウジの声明にはエジプトとUAEバーレーンが加わった。外交関係を断ち、カタールとの商業関係も禁止する。カタール側はこの措置は不当であると抗議した。
 中東諸国間の争いは、トランプ氏が中東を歴訪して2週間後のことだった。米国のイスラム国との戦争における空爆拠点はカタールにある。中東における米国の軍事施設としては最大だ。
 中東諸国間の緊張は先月後半に、カタールの高官がコメントを寄せたことに端を発する。
 今回の断交によって、カタールの首都どーはでは、スーパーマーケットへ殺到する人々の動きが起きた。住民は陸の国境が封鎖されることに不安を抱いている。サウジアラビアから大量の食料を輸入しているからだ。
 外交関係を断つことに加えて、隣国は空路や回路、陸路を封鎖し、航空機や船がカタールに近づくことを禁止した。カタールは世界最大のLNGの輸出国である。
 その結果、UAEを本拠地とするエミレイツ航空の運行に支障が出そうだ。
 多くの湾岸諸国と同様、カタールも何百億ドルを米国や欧州の武器購入に充てている。しかし、米軍の基地の運行に変更はない模様だ。
 https://www.wsj.com/articles/saudi-arabia-bahrain-and-uae-cut-diplomatic-ties-with-qatar-1496633817