英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

サウジ王子の圧力

 晴れ。
 サウジアラビアムハンマド・ビン・サルマン王子がイランへの圧力を高めるよう求めている。核開発協議に反対し、代替策として軍事紛争を挙げている。物騒な話である。
 サウジの王子が国際社会に対し、イランを経済的にも政治的にもこらしめてやれ、と呼び掛けている。軍事的な直接対決を避けることが狙いだ。
 サウジアラビアオバマ政権が進めた核協議を厳しく批判してきた。中東のほかの国々やアフリカの諸国に対し、イランに厳しい外交圧力をかけるよう呼び掛けている。サルマン王子は、これまでイラン包囲網は成功してきたが、もしこの成功を引き継げないと、10年か15年のうちにイランと戦争になるかもしれない、と警告した。
 イスラム国の崩壊に伴い、イランは中東において、より強大な勢力として台頭している。シリアやイラクで影響力を伸ばし、イエメンの反政府勢力に武器を供給している。このサウジの主張に対し、イランは真っ向から否定している。
 https://www.wsj.com/articles/saudi-prince-calls-for-stepped-up-pressure-on-iran-1522365518
 外交官追放に対抗し、ロシアも150人以上の西側諸国の外交官を追放した。報復合戦が始まっている。セントペテルスブルグの米国領事館も閉鎖した。
 https://www.ft.com/content/0686dc66-337c-11e8-b5bf-23cb17fd1498