英字紙ウォッチング

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ドル安、3つの要因

 雨。
 昨年のクリスマス前の為替市場のコンセンサスは、ドルは1980年代のようにブル相場になる、というものだった。ユーロはパリティに近づくまで下落し、新興国市場はドル建て債務に怯えていた。
 しかし、3ヶ月後、ドルは弱含んでいる。ユーロは強含みで推移し、新興国の株式や通貨は上昇している。
 予測の何が間違っていたのかを理解するのは、次に何が起こるのかを理解するうえで死活的に重要である。しかし、長期的により重要なのは、Fedの長期予測で低成長が続くというものだ。
 足元、ドル安に反転しているのは3つのドライバーがある。最初の、そしてもっとも重要な要因は、ドル高予想のドル取引が活発化していることだ。さらに、ドル高予想の背景には、中央銀行の政策の方向性の違いと、米国の税政策がある。
 昨年12月にFedが利上げをしたことで、中断されていた利上げサイクルが再開した。一方、欧州と日本の中央銀行はインフレが起きず、見通せる将来にわたって利上げは視野に入っていない。
 今年に入り、この3つのドライバーが圧力にさらされている。欧州中央銀行は、緩和縮小を口にし始めている。そして、国境調整税はホワイトハウス自身が疑問視している。
 https://www.wsj.com/articles/the-fed-is-stuck-in-the-past-with-its-forecasts-of-the-future-1490021867
 FBIのコミー長官が議会の公聴会に出席し、オバマ政権がトランプ氏を盗聴していたという主張を支持するいかなる情報も存在しない、と述べた。大統領は妄想にとりつかれているのかもしれない。さらに、FBIとして、とロシア政府と2016年の選挙キャンペーンとの関係について、調査していると認めた。
 https://www.wsj.com/articles/comey-confirms-fbi-probe-of-trump-russia-links-1490025014