英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

経済政策の司令塔は誰だ

 イヴァンカ・トランプの夫、ジャレド・クシュナー氏に対する話題。NYTより。
 クシュナー氏は10代のとき、ネタニヤフ元首相を自宅に泊め、自分の部屋で寝てもらったことがある。そのクシュナー氏は現在、トランプ政権の中で、対中東政策を握る立場に立っている。ここ数週間、アラブ諸国の首脳と会談している。しかし、彼は多くの中東諸国首脳にとって、謎めいた存在である。彼は政府の経験がなく、外交経験ももちろんない。
 イスラエルには子供時代から何度も訪問し、最近ではビジネスでも訪問しているが、現地でもあまり知られていない。彼はイスラエルに対し、強い考えの持ち主だが、そのことを外で話すことはない。
 https://www.nytimes.com/2017/02/11/us/politics/jared-kushner-israel.html?hp&action=click&pgtype=Homepage&clickSource=image&module=b-lede-package-region®ion=top-news&WT.nav=top-news
 ゴールドマンサックス出身のゲーリー・コーン氏が、トランプ政権の経済政策を担う中心人物になろうとしている。権力の空白を突く形で、決定力をつけつつある。
 11月終わりにトランプ氏がゲーリー・コーン氏と面会したとき、トランプ氏はゴールドマンサックスの幹部に相当印象深い思いを抱いたようで、冗談で財務長官に就任してはどうか、と提案したそうだ。
 実際にはムニューチン氏が財務長官候補であるが、その承認が遅れている。国家経済会議の議長であるコーン氏は、トランプ政権がスタートし、権力の空白をついて、もっとも影響力の経済政策担当者になっている。
 ホワイトハウスは税制やインフラ、金融規制、オバマケア見直しについて、コーン氏が中心的役割を果たすことを決めた。コーン氏はトランプ大統領が金融規制に関する大統領令に署名した際に、肩ごしに立っていた。ホワイトハウスは、今後数週間以内に、税制改正プランを公表する準備をしていると述べている。これにもコーン氏が優先的な役割を果たしている。
 https://www.wsj.com/articles/gary-cohn-has-emerged-as-an-economic-policy-powerhouse-in-trump-administration-1486843544
 ひさしぶりのFedの話題。フィッシャー副議長は、銀行の規制自己資本を減少させることは、悪い考えだと述べた。金融規制緩和の議論が広がっていることにたいする懸念を示したものだ。
 規制資本を大きく減少させるのは、金融システムの安定を阻害することになり、われわれとしてはそのようなことは望んでいない、と述べた。
 https://www.wsj.com/articles/feds-fischer-issues-warning-on-bank-capital-requirements-1486818344?cx_campaign=poptart&mod=cx_poptart#cxrecs_s