英字紙ウォッチング

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イエレン再任の可能性

 イエレン議長が再任される可能性はより小さくなっていると分析している。Duy教授。ジャクソンホールでの講演は、トランプ政権の反規制政策に対する反論のように聞こえたからだ。
 ジャクソンホール会合のスピーチは、今年と来年の金融政策の道筋について、ほとんど洞察を与えなかった。おそらく、一番大きな収穫は、イエレン議長がトランプ政権によって再任される確率が小さくなったというものだ。
 スピーチの中でイエレン議長は、金融危機によってさらされた脆弱性への反応を詳しく説明することによって、金融規制の重要性をはっきり擁護した。実際、トランプ政権の反規制論への反論と呼べるものになっている。
 イエレン議長の主張は、よく規制が行き届いた金融システムは、金融危機の発生確率を減らし、より高い経済成長を長期でみるともたらすことができる、というものだ。金融規制の与える影響がはっきりすれば、適時見直すことが必要だと述べている。とくに、不動産担保ローンや小規模企業への貸出については見直しの必要性を強調している。
 しかし、金融危機後の大枠に踏み込むことには明確に反対である。
 イエレン再任の可能性が後退するということは、現在後任として最有力視されているコーン氏の可能性が高まると思われるかもしれない。しかし、シャーロッツビルの事件に対する対応で、彼の可能性は低下した。その結果、ウォルシュ元理事などの可能性が高まっている。
 究極のところ、政策的なインプリケーションは、規制問題に対する姿勢にかかっている。
 イエレン議長は金融政策について、直接の言及はしていないが、資産価格がいくぶん高いと述べた最近のコメントは重要である。
 http://economistsview.typepad.com/timduy/2017/08/yellens-odds-of-being-reappointed-get-slimmer.html