英字紙ウォッチング

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メキシコ人の戦い

 今日も快晴。
 メキシコ人たちのグループが米国の裁判所に押し寄せ、トランプ氏と戦うことを誓った。グループは同胞人を募り、引渡し条約について裁判所で戦うことを募っている。
 米国在住のメキシコ人の中で影響力のある人物たちが、不法移民を送り返す事例が増大しそうであることに対し、積極的でおそらくリスクのある戦略に打って出ている。米国の移民裁判所に押し寄せ、すでにオーバーキャパシティ状態にあるシステムを麻痺させようというのだ。
 この提案は、広告を通じて米国在住に移民に呼びかけ、裁判所に行って、送還について戦うというものだ。現在存在する未処理の仕事だけでも膨大なもので、これを2倍、3倍にしようという。
 メキシコ政府はこの戦略を支持していない。しかし、最近になって、送還に直面している不法移民に対し、5000万ドルを支援する資金を用意した。
 上院議員の何人かも、フェニックス市長らと会い、トランプ氏の政策が米墨関係に与える影響について話し合った。メキシコ政府はテロに対し、戦うことを援助するが、トランプ氏の姿勢が続くようだと、こうした協力も見直さざるを得ない。
 トランプ氏政権が過剰な裁判に直面すると、米国政府は強制送還者がメキシコ人であることを書類で証明する責任がある。メキシコ政府としては、書類なしにそうした主張を受け入れることができないからだ。
 一方、上院議員のグループは、政府がメキシコ国境に壁を建設する資金を配分することを、政府に明確に禁じる法案の準備をしている。
 https://www.wsj.com/articles/mexicans-vow-to-fight-trump-by-jamming-u-s-courts-
 そのトランプ氏は、移民に関する新たな大統領令を用意しているという。トランプ氏はエアフォースワンの機中で記者団に対し、法廷闘争には勝利し、それ以外の選択もじっくり考えていると述べた。
 トランプ氏は選択肢はあると述べながらも、現行の政策を推し進めるには法廷闘争なので時間がかかりそうであることを認めている。
 トランプ氏は月曜日か火曜日に、新しい大統領令を出すと述べた。世論の支持率も下がっており、トランプ氏の次の一手は、彼が優先する政策を推し進める政権の能力を判断する重要な機会となる。このところ、トランプ氏は民主、共和両党の議会議員を激しく非難しているためだ。
 大統領令に関する司法判断は、とくにバノン氏といったトランプ氏のインナーサークルがいくら望んでも、その政策を実現するには限界があることを強調することになった。
 https://www.wsj.com/articles/donald-trump-has-no-doubt-his-travel-ban-will-be-upheld-in-court-1486753048