英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

変わる銀行規制

 曇り。
 米国の議会が珍しく超党派で合意し、銀行規制を緩和の方向で見直そうという機運が出ている。マイク・クラポ上院議員と前大統領補佐官ゲーリー・コーン氏が中心となって、ドット・フランク法を若干ながら変更しようとしている。
 トランプ大統領が就任から10日後に話したほど壮大な計画ではないが、金融規制の見直し作業が進んでいる。共和党の中にはより抜本的な見直しを求める声があるが、トランプ大統領は少しでも前に進めるよう指示した。穏やかなドット・フランク法の修正案は、火曜日に下院で258対159で可決された。
 修正案によると、小規模の貸し手の規制を緩めるとともに、大規模な地域銀行の資産規制がかかる基準を引き上げる。しかし、緊急時の政府の役割やデリバティブ規制など、ドット・フランク法の主要部分はそのままになった。
 https://www.wsj.com/articles/how-congress-rolled-back-banking-rules-in-a-rare-bipartisan-deal-1527030512
 その銀行界は空前の利益を謳歌している。米銀の第1四半期の利益は歴史的な水準となったようだ。減税と金利の上昇、経済の改善に伴うものだ。
 https://www.wsj.com/articles/u-s-banks-report-record-first-quarter-profit-1526999856