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タルーロ辞任

 Fedで現在5人いる理事のうち、タルーロ理事が4月で辞任すると述べた。エコノミストより。
 2009年に就任して以降、タルーロ理事は、金融規制の修復を担当してきた。2010年にドットフランク法律ができて以降、Fedは非常に大きな金融規制権限を所持していた。
 トランプ政権が誕生し、タルーロ理事は去りどきだと考えたのかもしれない。
 しかし、タルーロ理事はやめる必要はなかった。タルーロ理事の任期は2022年まである。しかし、降格の危機にさらされていたからだ。タルーロ理事の辞任は、金融規制が明確に変化することをはっきり象徴している。しかし、これは中央銀行にとっても、幅広いインプリケーションを持つ。
 Fedは現在、2人の理事空席を抱えている。2018年2月にはイエレン議長の任期が到来する。イエレン議長の理事としての任期は2024年まであるが、イエレン議長は辞めるかもしれない。
 共和党に沿う後任人事としてもっとも有力視されているのは、コロンビアビジネススクールのグレン・ハバード教授だ。スタンフォードジョン・テイラー教授の名前もあがる。両者ともFedの金融緩和政策に批判的だ。
 http://www.economist.com/blogs/democracyinamerica/2017/02/making-fed-great-again