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Fed、金利据え置きを決定

 快晴。

 Fed金利据え置きを決定。Fed内部では利下げにこだわる意見が中心で、株式市場などは強気に傾いている。S&P500指数やナスダック指数は史上高値を更新した。Fedの見通しはGDP成長率見通しも引き上げている。

 FedFOMCを開き、今年は3回の利下げがあるとの見通しを維持した。株式市場はこれを受けて高値を更新した。

 水曜日の市場の反応は、FOMCが全会一致で政策金利を据え置いたことを受けたものだ。今年の米国経済の成長も引き上げた。インフレ率もわずかながら上方修正した。

 最新の声明文によると、Fedは今年夏にも利下げが始まるという。同時にこのことは、借り入れコストや住宅ローン金利が11月の大統領選前には低下することを意味している。

 FOMC声明後の記者会見で、パウエル議長は「経済のパフォマンスは良好だ」と述べた。今年、米国のGDPは2.1%増となる。前回の見通しのそれは1.4%増だった。

 しかし、コアインフレの見通しはわずかに情報修正し、2.6%とした。ソフトランディングシナリオは複雑化している。2%へのインフレ鎮静化にはでこぼこ道が続くとパウエル議長はいう。

 インフレに関するFedの関心はいわゆるドットチャートに現れている。年末の金利は4.5~4.75%と見通されている。

 Fedの声明文は1月のそれとはほとんど変わっていない。労働市場の減速に関する記述がなくなった程度だ。このところ、エコノミストらはインフレが根強く、今年の利下げは2回にとどまるとの見通しを示している。

 2年ものの国債利回りは0.09%下落した。

 市場の受け止めは以下のようなものだ。足元は成長率が加速し、インフレもやや高めだが、利下げの見通しは変えない、と。これは市場にとって良いサインである。先物市場では、利下げは6月との見通しが増えている。

 https://www.ft.com/content/2bc28837-e4b5-47c3-9254-3990e4899a48

 WSJより。

 https://www.wsj.com/economy/central-banking/fed-officials-still-see-three-cuts-this-year-0b039532