何ともやりきれない事件が起きた。相模原の事件である。
曇り。
FOMCの注目点。雇用市場とインフレの取り上げ方が9月利上げの動きを占うことになりそうだ。
7月の会合では短期金利の変更はほぼなさそうだ。英国のEU離脱問題と、米国の労働市場からのメッセージが強弱錯綜しているからだ。改憲も予定されていないため、会合に公表される声明文に9月利上げの手がかりがないのかどうか、詳細に精査されることになりそうだ。ここでは声明文における5つの注目点を記した。
まず第一に、労働市場の現状をどのように表現するか。このところ、雇用関係のニュースは良いニュースが相次いでいる。しかし、過去数ヶ月の経済指標は強弱入り混じっている。雇用は今年に入り、減速し、平均で毎月14・7万人の雇用者数の増加となっている。しかし、賃金は6月に入り増加基調を強めている。FOMCでは、このような強弱入り混じった材料をどのように描くのかが注目だ。
2番目は世界経済の動きをどのように監視するか。Fed幹部の発言を見る限り、今のところ、ブレグジットの混乱は封じ込められたと考えているようだ。たとえば、アトランタ連銀のロックハート総裁は、市場は極めて秩序正しく推移していると述べている。
3番目はどれほど成長しているか。4月以降、経済活動は上向いていると述べているが、今年と来年の経済成長の見通しは下方修正している。7月の声明文で注目は、この成長に関する表現が3月のときのように穏やかなペースであるという記述に戻すかどうかだ。
4つ目はインフレをどのように特徴づけるか。タルーロ理事は今月初め、インフレ率は2パーセントの目標に近いとより信じるようになっていると述べた。そして、最近インフレ率が上昇しているのは、低いエネルギー価格の効果が消失しつつあるからだと述べた。コアインフレ率は5月に1・6%の上昇率だったが、インフレ全般はまだ弱い。Fedが重視するPCEインフレ率は5月は0・2%に過ぎなかった。
最後の注目点は何人反対者が出るか。
http://www.wsj.com/articles/5-things-to-watch-at-the-fed-meeting-1469548235
為替相場を見る限り、市場参加者は利上げを信じていないようだ。もし利上げが年内にあるのなら、典型的にはドル高になるはずだ。しかし、ドルの買い持ちポジションは113億ドルしかない。
http://www.wsj.com/articles/investors-dont-think-fed-will-lift-rates-this-year-bets-signal-1469568408