英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

2カ月ぶりの株安

 晴れ。

 先週の米国株は2カ月ぶりの下落幅となった。S&P500指数は1.1%下落した。投資家は企業決算の発表やさらなる利上げの動きを消化しようとしている。

 今週は物価に関する重要なデータが公表される。金曜日のS&P指数は0.2%上昇した。しかし、週間では1.1%の下落となった。Fedは引き締め過ぎるのではないかという心配が浮上している。同時に、インフレ率が劇的に低下するのを待っている。また、企業の収益見通しは弱まっている。

 ディズニーやペプシコなどの大手企業の決算はアナリスト予想を上回った。しかし、リフトやマテルなどの消費財企業の結果は投資家を失望させる内容だった。

 米国債の利回りは上昇を続けている。2年債と10年債の逆イールドの大きさも1981年ぶりの幅となった。10年債利回りは3.75%。それに対し、金利上昇にセンシティブな2年債利回りは4.52%に上昇している。

 すべてのリセッションはその前に必ず逆イールド状態が起きている。逆イールドなしのリセッションは存在しない。それゆえに、今回もそうだと考えられている。

 ドル指数は0.3%上昇した。円は植田和男氏が次期日銀総裁に就任するとの報道が流れると、円高に振れた。

 円は昨年10月、30年ぶりの円安を記録した。内外の金利差が主な要因である。

 https://www.ft.com/content/622b92c4-cbe5-43a1-b46f-cd247d7590cd