英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

米企業に忍び寄る不況の足音

 ウォールストリートの予測によると、大手企業の収益見通しが大きく引き下げられた。S&P上場の500企業の増益幅はコロナ危機以来の弱さであるという。不況の足音が近づいている。

 ウォールストリートの投資銀行は、第3四半期の米国企業の収益見通しを340億ドル引き下げた。これはコロナ危機以来の弱さである。

 アナリストによると、S&P500企業の1株あたり利益見通しは2.6%の増益にとどまる。7月時点での見通しは9.8%だったが、大幅に引き下げられた。これは、Fedの利上げと米国経済の停滞の兆候が、投資家の心理に大きく影響を与えていると言えそうだ。

 S&P500指数は今年に入ってすでに20%下落している。ファンドマネージャーはこの現実に向きあいつつあるが、多くのアナリストはこの見通しでも楽観的過ぎるのではないかと恐れている。

 https://www.ft.com/content/79551729-17d0-4313-945d-fe8535cdcaac

 Fedの利上げペースに、エコノミストらから深い不況になるのではないかとの懸念の声があがっている。Fedは長い間金融緩和策を続けてきたが、金利を引き上げ過ぎて、別の潜在的なリスクを冒そうとしているのではないかとの懸念である。

 過去3回の会合において、Fedは0.75%のい上げを行った。ベンチマークとなるFFレートはすでに3%から3.25%の間にある。これが先月までの出来事である。しかも、この利上げペースは1980年以降でもっとも早いペースである。

 11月1~2日の次回会合ではもう一度0.75%の利上げが行われ、来年初めの政策金利は4.5%を超えると見込まれている。

 パウエル議長は、中央銀行はリセッションを引き起こさないようにすることが仕事であると述べたが、インフレ抑制の努力は失敗するかもしれない。アナリストらの心配は、Fedがやりすぎることだ。

 マンキュー教授は、引き締めの努力をやりすぎていると述べている。多くの人にとってリセッションは苦しみである。そして、いくらかの痛みは避けられないと考えている点でパウエル氏は正しい。しかし、必要以上のことを行う必要はない。

 https://www.wsj.com/articles/feds-inflation-fight-has-some-economists-fearing-an-unnecessarily-deep-downturn-11665197755?mod=hp_lead_pos1