エコノミストよりデロング教授。
米国は過去のインフレの経験から何を学んだのか、と。
2007年の金融危機以降、2年半にわたり、米国の失業率は10%に近づく水準にまで高騰した。これに対し、Fedができる能力には限りがあるとあきらめ、オバマ政権は財政支出法案に拒否権を発動することで、事態をすっかりあきらめた。
その後、6年が経過し、米国の雇用環境は完全雇用に近い水準にまで回復した。
需要が減速するとの見通しから、原油価格が下がり始めた。WTI先物は100ドルを下回る水準になっている。これは5月以来の現象である。
米国の指標原油がここ数カ月間の高騰の修正局面に入っている。ブレントオイルも9.5%下落し、102ドルをつけた。1カ月前にはブレントオイルは120ドル超えで取引されていた。ロシアによるウクライナ侵攻に伴い、供給不足が懸念されたからだ。
戦争はすぐに終わる気配はない。しかし、トレーダーらの関心は、経済成長の減速により原油需要が落ち込むのではないかという可能性に向けられている。
全米のガソリン価格は1ガロン4.8ドルで取引されている。先月は5ドルを超えていた。ガソリン価格は依然として1年前よりは50パーセント高値で取引されている。
https://www.wsj.com/articles/oil-prices-pulled-lower-by-dimming-demand-11657038806?mod=hp_lead_pos1