原油価格がついに90ドルを割った。これは何を意味しており、次はどういうことが起きるのか。
原油価格の90ドル割れは、消費者にとってはメリットのある話である。地政学的に、あるいは経済的に、こうした安心は続くのだろうか。
NYTより。ロシアがこの春、ウクライナを侵攻したとき、エネルギー専門家は原油価格は1バレル200ドルになる、と予想した。もしそうなれば、世界経済は大変なことになることが予想されていた。
しかし、今や原油価格は戦争が始まったときより安くなった。2カ月前と比べると、3割安い。足元では中国経済が減速しつつあり、中国の政策金利の引き下げが話題になっている。過去9週間、ガソリン価格は毎日下がっている。全米の平均価格はガロン4ドルを割った。
ただ、喜ぶのはまだ早い。エネルギー価格は簡単に、しかも予想できぬタイミングで、突然に上昇するからだ。
中国においてコロナウイルスは依然として広く蔓延している。米国の戦略備蓄の放出は11月には終了する。
https://www.nytimes.com/2022/08/15/business/energy-environment/oil-prices.html