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タカ派志向を強めるパウエル議長

 雨。

 パウエル議長が講演。金融政策をより引き締め方向で動かしていく準備があると述べた。タカ派志向を強めている。場合によっては5月の会合で一挙に0.5%の利上げもあるという。

 Fedのパウエル議長は、迅速に金融引き締めに動く必要があると述べた。そして、今よりも積極的に金融引き締めに動く準備があるとしている。

 NABEによる講演で月曜日にそのように挨拶を行った。今年の利上げのシナリオと同時に、9兆ドルあるバランスシートの縮小について、その実質的な段取りにも言及した。労働市場は非常にタイトになっているように見え、インフレ率は非常に高すぎるとの認識だ。

 パウエル議長は金融引き締めを、経済の減速を引き起こすことなしに実現することができると自信を示した。

 パウエル議長は講演で、金融政策をより中立的な水準に迅速に引き戻す必要があることは明白である、と述べた。物価の安定を取り戻す必要があれば、より制約のある水準まで引き落とす必要があるという。

 この「中立的」な金利というのは、成長を助けも、妨げもしないとされる水準の金利であり、政策担当者らはおよそ2.4%であるとみなしている。

 パウエル発言を受け、株式は売られた。もし0.5%の利上げに踏み込めば、これは2000年以来の動きとなる。

 パウエル議長は0.5%の利上げを妨げるものはないとしつつ、まだその決断をしていないと付け加えた。

 株価と同時に、国債価格も圧力を受けている。10年債の利回りは15ベーシス上昇した。国債トランプ大統領が2016年に就任して以来の悪い状況に直面している。

 先週のFOMCにおいて、委員らは今年末に現在0.25~0.5%の政策金利が1.9%まで上昇すると見通している。

 政策委員らは今年の中心的なコアインフレ率の見通しについて、2.7%から4.1%に引き上げた。アトランタ連銀のボスティック総裁は月曜日、今年は5回の利上げがありうると展望した。その結果、年内の金利は1.63%になるという。

 ボスティック総裁の考えは、ブラード総裁の考えとは対照的である。ブラード総裁にようと、今年FFレートを3%超に引き上げる必要があると述べている。

 https://www.ft.com/content/baabbe1f-d823-4727-a090-0d1b89438048