快晴。
G7諸国はロシアと通常の貿易関係を断絶させる。モスクワ政府に対する新しい制裁には、米国とEUによる高級品の輸出禁止が含まれている。
G7諸国は金曜日、ロシアと通常の貿易関係を終了させると発表した。ウクライナ侵攻による経済制裁の一環である。
バイデン大統領による最初の発表は、ロシアを最恵国待遇から除くというものだ。ロシアの輸出品に対し、高関税も課す。
G7諸国はほかの手段でも同意した。国際機関からロシアが借り入れすることを禁じる。IMFや世界銀行による制裁である。
https://www.ft.com/content/135f54b0-dfdc-4966-aea9-89ca04f3abab
プーチン氏を取り巻く側近たち。
プーチン氏とその側近たちを表現するとき、ケインズがクレマンソーについて述べたことが思い出される。ただ一つの幻想、フランスという幻想をまったく抱いていない人物である、と。
ロシアを現在統治しているエリートたちにもそう言える。容赦なく、貪欲で、皮肉に満ちた彼らだが、ロシアの偉大さについての幻想は抱いていないようだ。
西側メディアは、主に西側に住んでいるロシアの富裕層のことをオリガルヒと読んでいる。この言葉は1990年代に人口に膾炙した。しかし、その後ずっと誤用され続けてきた。エリツィン時代は確かに大統領らとともにロシアを統治していたが、いまは異なる。
上位10位のうち、7人のオリガルヒはプーチンを政治的に裏切ろうとした。ベレゾフスキーやグシンスキーは海外に追放された。そして、ミハイル・ホドロフスキーは牢獄に入れられた。それ以外の人物は無条件にプーチンに従うこととの引き換えに、国内にとどまり、ビジネスを行うことを許された。
オリガルヒを支配しているのは、KGBの残党である。プーチン氏自身ももちろんKGB出身である。プーチン氏の下で仕えているトップエリートの大半もKGB出身者だ。このグループは安定し、プーチン氏のもとで同質的な状態を保っている。そして、プーチン氏と個人的に親しい間柄である。
問題はこのまま平和交渉が進まず、戦争が続くとすると、プーチン氏がロシアのエリートたちによって排除される可能性があるのかだ。この可能性を評価するには、現代のロシアのエリートたちの性格をしっかり理解する必要がある。とりわけプーチン氏のインナーサークルのことだ。
「リアルチェキスト」。これは秩序がなく、イデオロギー的なコミットメントもない状態を批判するときに使われる言葉である。プーチン氏とその側近たちの間には、ソビエト崩壊により、混乱した状態に非常な怒りが存在する。
プーチン氏に権力が集中し、独裁傾向が強まるにつれ、彼へのアクセスが難しくなった。
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