英字紙ウォッチング

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世界を脅かす野蛮なロシア

 快晴。

 野蛮なロシアが世界を脅かしている。西側諸国は、敵はプーチンであることをはっきり認識すべきだ。

 彼自身がモデルとしているツァーのように、ウラジミール・プーチン氏はもう6年ほどロシアの支配者としての地位を確立しようとしている。3月17日の選挙で彼は再選される予定だ。しかし、プーチン再選は西側諸国にとって目覚まし時計となるだろう。

 ロシアのプーチン体制は崩壊するどころか、強靭になっている。プーチン氏の野望はウクライナにとどまらない長期的な脅威となる。アフリカや中東において混乱を拡大させ、核兵器を空に打ち上げる可能性もある。西側諸国は乱暴なロシアに対処するための長期の戦略が必要だ。それはウクライナを助けることにもつながる。

 西側諸国の多くの人は、西側の制裁が効いていることを希望していた。しかし、ロシアは生き延びた。ロシアの強靭さの根底には、いくつかの基礎がある。ロシア経済は再設計され、石油輸出は制裁を逃れている。西側のブランド商品は中国やロシア地場のブランドにとってかわった。教科書やメディアには、ロシア国家主義愛国心が氾濫している。

 ロシア国内の反対勢力も力を持っていない。プーチン氏にとってもっとも脅威だった対抗的なカリスマ、ナワルヌイ氏は2月に殺害された。

 https://www.economist.com/leaders/2024/03/14/rogue-russia-threatens-the-world-not-just-ukraine