英字紙ウォッチング

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メルケル時代を振り返る

 メルケル時代の16年間を振り返るチャート集。彼女はドイツの何を変えたのか。

 結果的に、ドイツは豊かになり、女性の就労者は増えた。しかし、より環境にやさしく、デジタルに対応した経済を準備することには失敗した、といえる。

 メルケルが首相の座にあった16年間に、米国とフランスの大統領は4人交代し、英国の首相は5人交代した。

 ある意味で、世界でもっとも影響力のある女性といえる。メルケル首相は経済の復活に大きな役割を果たしたといえる。2005年に首相に就任したとき、ドイツは欧州の病人と言われていた。

 80%の人気を誇るメルケル氏の最大の功績は、女性や高齢者の就業機会を大きく拡大したことだ。それは100万人以上の移民を受け入れつつの功績である。危機時の宰相として手際を見せたが、彼女の3期にわたる任期中には、ビジョンを欠き、環境対策とデジタル対応では準備できなかった。

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