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僅差のドイツ総選挙

 曇り。

 ドイツの総選挙。各党とも僅差の勝負となっている。

 ドイツでは総選挙に関する世論調査が始まった。結果は僅差であり、欧州最大の経済大国を率いてきたメルケル首相の後任を選ぶ歴史的な選挙となりそうだ。

 ここ数日間に公表された世論調査によると、日曜日の選挙の結果はあまりに僅差で予測ができない状況だ。CDUとCSU中道右派が左派のSPDに食い込みつつある。そして、大半の有権者が依然として投票を決めていない。

 SPDは25~26%の支持を得ているのに対し、CDUは22~25%の支持だ。緑の党は16~17%の支持を集めている。選挙の結果により、ドイツでは初めてとなる3党連立を予測する見通しも出ている。16年間、首相を務めたメルケル氏の退場により、欧州のリーダーシップに実質的な差が生まれている。

 メルケル後任選びについては、社民党のショルツ氏がリードしている。ドイツの財務省を務め、過去3年間は党の副党首だった。コロナウイルスのさなか、彼がドイツの公的財政をうまくとりまわしてきたことで知られている。

 しかし、ラシェット氏らはそれに比べるとあまり知名度がない。緑の党のボエボック氏に至っては、公職の経験がない。

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