英字紙ウォッチング

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欧州国債の急増

 欧州で国債の発行額が急増している。1月と2月は、新発債市場においては大きなチャレンジとなった。

 コロナ対策の資金を調達するための費用がかかってしまうとの懸念があったが、それを打ち消す人気ぶりだった。

 今年第1四半期は、債券発行を手助けする投資銀行家は忙しかった。欧州と英国においておよそ1500億ドルもの国債が発行された。2000年以降としてはもっとも発行量が多かった。

 それに対し、国債需要は旺盛だった。供給量が急増し、価格も不安定だったにも関わらずである。新発債市場における投資家の需要の強さは、ECBによる国債買い入れも寄与している。

 こうした大量の国債発行の結果、欧州のGDP比の債務比率は86%から97%まで上昇する。

 新発債に対する需要の強さは、価格に対する懸念を吹き飛ばした。平均金利は0.75%に低下した。

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