英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

アメリカ「100年国債」構想

 米国で100年債の構想が飛び出しているようだ。だが、市場は否定的な反応を見せている。

 アナリストいわく、超長期債は流動性が低く、借入コストを大きく下げることにならないと否定的である。

 米国政府はウォールストリートから冷たい歓迎を受けている。その超長期の国債を発行するというアイデアについてである。借り入れコストを下げるため、50年ないしは100年債を発行しようとしている。

 金曜日遅くには、市場の反応をみるために、現状の30年より長い債券についてテストマーケティングを行う予定である。

 100年債、センチュリー債については、オーストリアやベルギー、アイルランドも発行している。これらの債券の価格は投資家が利回りを求めた結果、急上昇している。先週は30年債の利回りが初めて2%を割った。世界的にみても、国債の4分の1はマイナス金利となっている。

 このような環境において、超長期国債を発行することは、すばらしいアイデアという向きもある。しかし、30年を超える国債に対する需要はそれほど強くない、という意見もある。

 https://www.ft.com/content/fcfa1696-c28a-11e9-a8e9-296ca66511c9