ソーシャルメディアと戦争犯罪について。エコノミストより。ソーシャルメディアが戦争犯罪の痕跡を消し去る危険性を警告している。
技術進歩は戦争犯罪を訴追するうえでつねに非常に重要になる。ニュルンベルグの戦争犯罪法廷に立ったナチスたちは、戦争報道の写真やフィルムによって裁かれただけでなく、自身の所有するタイプライターや複写物によって裁かれた。
ルワンダやユーゴスラビアの戦争犯罪でもフォレンジック科学が生かされた。
8月、2005年に22人の人をベイルートで殺害したとして、一人の男が裁かれた。この際に証拠として使われたのは、モバイル電話のメタデータの分析である。
ソーシャルメディアはこうした捜査の新しい領域を開きつつある。2016年のドイツでは、シリアで敵側の戦闘員の頭を撮影し、フェイスブックに投稿した写真を使い、あるドイツ人が戦争犯罪でさばかれた。しかし、ソーシャルメディア企業は奇妙なポジションに置かれている。