曇り。
米国経済は戦後最悪の落ち込みを記録した。第2四半期のGDPは年率換算で33%の減少。同時に、数百万人の米国人が失業したままでいる。
第2四半期のGDPは、年率換算で32.9%の減少となった。エコノミストの事前予想は34.1%の落ち込みで、それよりも落ち込み幅は小さかった。
コロナウイルスによって大きなダメージを受けた米国経済は、トランプ大統領の再選を控えている。GDPの公表直後、トランプ大統領は11月の大統領選投票がコロナウイルスによって延期すべきかどうか、疑問を投げかけた。そもそもホワイトハウスに、投票を延期する権限はないのだが…。
今回のGDP落ち込みは、個人消費と輸出、設備投資の落ち込みが響いた。外出自粛命令が大きな活動のシフトを招いた。
これほど急速な経済活動の落ち込みは、1958年の第1四半期に10%のGDP減少を記録して以来のことだ。第1四半期ではGDPは5%減少した。
株価は1%下落した。一方、ドイツでは10%のGDP減少とのニュースが報じられた。
経済が徐々に再開されるに伴い、第2四半期の後半から良いニュースも届き始めている。新規雇用が復活し、消費者支出も上向いている。ペントアップ需要と歴史的な不動産ローン金利が効いている。
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