英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

力強い米国経済の成長

 曇り。

 経済はモメンタムを維持しているという。第1四半期の米国は3.2%の成長となった。

 国内需要の軟化など、複数ある逆風にも関わらず、米国経済は急速に成長するスタートを切った。現在続いている景気拡大は10年目に突入する余地が出てきた。

 今年1月から3月のGDPは年率換算で3.2%の成長となった。過去4年間でもっとも高い成長率だ。金曜日に米国商務省の発表で分かった。

 輸出は増加する一方、輸入は減少。高い在庫投資が成長を押し上げた。個人消費や設備投資は弱かったが、それを相殺した。

 年初には、米国政府の閉鎖や2018年末の市場混乱、世界経済の減速といったいくつもの逆風が懸念されていた。しかし、Fedが利上げ計画を棚上げし、政府閉鎖も1月後半には終了したことで、見通しに明るさが出てきた。株は高値を更新し、中国経済の見通しも明るくなった。

 米国経済の成長率を、持続可能な3%に押し上げることを約束したトランプ大統領は、この数字を歓迎している。

 しかし、多くのエコノミストは、第1四半期の数字に寄与した要因は一時的なものだと警告している。たとえば、輸出の伸びと輸入の減少だ。輸入が減ったのは、関税の増税を見越して、2018年後半に輸入を増やした反動だ。財kの増加もGDPにはプラスだが、第2四半期以降の成長の阻害要因になりうる。

 GDPの3分の2を占める個人消費の行方も気がかりだ。第1四半期の伸びは1.2%の増加にとどまった。

 https://www.wsj.com/articles/u-s-economy-grew-at-3-2-rate-in-first-quarter-11556281892?mod=hp_lead_pos1