雨。
米国のイールドカーブは逆転したままである。経済の先行きへの懸念は残っている。
やがて到来するリセッションを示すもっとも信頼のおける指標が、再び投資家を驚かせている。米国の雇用統計を前にして、イールドカーブがすべての年月で逆転しているのだ。米国経済のくすんだ見通しについて見方を固めるものだ。
水曜日にはこの逆転度合いが深まり、市場は強くない市場データを織り込み始めた。
10年国債の金利は3か月ものを下回る水準まで急速に落ち込んだ。10年国債と3カ月国債の利回り差は、26ベーシスまで拡大した。
過去50年間を振り返ると、すべての米国の景気後退の前に、イールドカーブは逆転した。米国株は高値をつけているが、経済減速の可能性に反応し始めた。
7月4日は独立記念日で、市場は金曜日に再開する。
6月の雇用統計は、5月より弱い数字になりそうだ。そして、そのことがFedの利下げ観測を高めることになる。エコノミストのコンセンサス予想では新規雇用者数は15万人の増加がみこまれている。5月は7.5万人と予想以上に低かったので、そのリバウンドがある。
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