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ECB次期総裁にラガルド氏

 晴れ。

 ECBの次期総裁にIMFのラガルド専務理事が就任する見通しとなった。EU首脳人事が固まり、欧州委員会委員長にはフォン・デル・レイエン氏が女性として初めて就任する。しかし、欧州議会には反対の声もあるという。

 ブリュッセルEU首脳が集まり、主要ポストの人事を決めた。ラガルド氏とレイエン氏に関する人事はほぼ全会一致で決まった。

 ただ。提案された人事案は最終的な承認はされていないままだ。欧州議会の承認というプロセスが残っている。ドイツのメルケル首相の足元でレイエン氏に対する反対の声が残っているという。

 今回の人事案は5週間に及び調整が続けられてきた。ECB総裁と欧州委員会委員長はほぼ同時に空席となる予定だった。過去に、これほど重要なポストがほぼ同時に空席になる事態はなかった。

 ラガルド、レイエンコンビはブレグジットや米国の保護主義、中国の経済力といった困難な時代を乗り切る必要がある。

 とくにラガルド次期総裁という選択は予想外だった。彼女はフランス外務相を4年務め、8年間にわたりIMF専務理事を務めた。しかし、金融政策について直接の経験はなく、そのことはラガルド氏にとって有利であるとは言えない。

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